最近の出来事

  1. 2023年7月31日(木)に第46回研究センター研究会を開催しました.演者,時間,講演内容は次のとおりです.

    西原 陽子 先生(立命館大学 情報理工学部 対話デザイン研究室) 『情報科学技術を用いたネットいじめの防止に関する研究』
     本発表では,情報科学技術を用いたネットいじめの防止に関する研究を紹介します. 扱っているネットいじめは,いじめの対象者に対し悪口を投稿するものです.悪口の検出は,自然言語処理技術と深層学習技術を用いて行います.明らかな悪口だけでなく,造語や隠語の悪口も検出できることを紹介します.また,ネットいじめを真に防止するためには,投稿しようとする悪口を自ら取り下げてもらうことも重要と考えました.そこで,悪口投稿の取り下げに効果的なメッセージを中高生対象にWebアンケートを用いて調査しました.その結果を報告します.

    山田 悟史 先生(立命館大学 理工学部建築学科 建築情報研究室) 『建築情報学における認知科学』
    建築・都市デザイン分野には,空間に対する認知を扱う研究があります.山田が取り組んできた研究,これから取り組みたいと思っている研究をご紹介します.内容・題材はこちら(http://satoshi-bon.jp/publish/)のように様々です.現実空間を扱った近年の研究には,街路に対する訪問意欲を人の注視行動を含むマルチモーダル深層学習で推定する研究,屋外空間で自然環境に抱く印象を推定する研究,などがあります.VR空間を扱った研究には,現実空間との寸法知覚を比較する研究,居心地や体感時間を扱う研究,などがあります.認知科学に関連が深い?研究には,生成系AIと人の対話が認知に与える影響をデザインの視点から扱った研究があります.当日はこれらの研究にご助言賜れれば幸いです.

  2. 近い将来の予定

    1. 基礎的要素の強い研究を中心にして,2か月ごとに研究会を開催して,研究発表と意見交換を行います.研究会では,おもに本研究センターのメンバーが発表を行います.次回の研究会は,2023年9月末を予定しています.詳細は追ってお知らせいたします.