最近の出来事

  1. 2023年12月15日(金)に第46回研究センター研究会を開催しました.演者,時間,講演内容は次のとおりです.

    高橋康介 先生 (立命館大学) 『パレイドリアとアニマシーから視覚的認識に迫る』
     人間の視覚的認識は、カメラのように単に入力を写し取るというものではなく、入力を手がかりとしてその入力を生み出した世界の構造を推論するという性質を持っています。パレイドリアとアニマシーという2つの知覚現象は、この性質が過剰に働いたものであると捉えることができます。本発表では、これらの知覚現象に関連するデモンストレーションを体験しながら、視覚的認識の仕組みについて議論を深めていきます。

    大澤博隆 先生(慶應大学) 『エージェントへの社会性付与:人工他者による拡張社会像』
     ヒューマンエージェントインタラクション(HAI)は、人間から見たときに意図があるように見える人工他者を社会に含めることで、人間にとってどのような効用が生まれ得るかを探る学問である。サイボーグ技術が我々個人の能力を拡張するように、HAIは、人工的他者を加えて我々が住む人間社会自体を拡張する技術である。HAIは対人ロボットからテレプレゼンス、ビデオゲーム、倫理やフィクションまで含めた広い領域を対象とする学問となりつつある。本発表では本研究者がこれまで行ってきた擬人化研究、教育研究、ゲーム研究、SFとエージェントに関するHAI研究を紹介し、未来社会のビジョンを描く。

    https://www.ae.keio.ac.jp/introduction/lab-professor/osawa/

  2. 近い将来の予定

    1. 基礎的要素の強い研究を中心にして,2か月ごとに研究会を開催して,研究発表と意見交換を行います.研究会では,おもに本研究センターのメンバーが発表を行います.次回の研究会は,2023年9月末を予定しています.詳細は追ってお知らせいたします.