産学連携コンソーシアム

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QOL相談室

市民,企業,官公庁,教育界などさまざまな方面において,認知科学を基礎とした,生活の改善・向上につながる研究・調査を行っています.たとえば,人が陥りやすい錯誤に関連した問題,環境(騒音や照明光など)の改善につながる問題,認知的課題を含む学習上の問題,さまざまな機器の使い勝手(評価)に関するなどが,そのような対象になります.本研究センターのなかにQOL相談室(QOL= Quality of Life)を設けていますので,お問い合わせなどに対応できるようにしています.QOL相談室に関連した研究会として今は「つまずき研究分科会」と「騒音研究会」が活動していますが,今後,テーマを絞った研究を増やすことに努めてまいります.

つまずき研究分科会(主催者 山本博樹)

本分科会では,学習者やユ-ザのつまずきのメカニズムを解明し,つまずきを生かしたデザイン原則の構築を目指します.「学習者中心」や「ユ-ザ中心」の立場は,彼らを「最後の審判」として戴くという前提を置くため,つまずきをうっかりの類とはみなしません.むしろ,主体性の発露と解するために,つまずきを汲み取り,生かすことで「最後の審判」に応えるデザインが生まれると考えるわけです.これは,授業のデザイン,テキスト (マニュアル) のデザイン,インタフェ-スのデザイン等に適用できる汎用性の高い考え方です.認知科学センタ-に集う個々の研究者にとって,教育,産業,医療等の分野でつまずきのメカニズムをともに解明し,デザイン原則を総合的に構築するための繋留点が求められています.本分科会はこうした繋留点の役割を担っていきます.

騒音研究会(主催者 東山篤規)

騒音は心理的な概念である.騒音は行政的には地方自治体によって基準(約40~50dB)が定義されているが,たとえその基準よりも低い音であっても,場の状況によっては騒音になることがあります.たとえば,ひそひそ話(約20dB)は,ふつうは騒音と考えないが,それが図書館で読書をしている人に聞こえたときには騒音とみなされます.大学構内ではさまざまな音をともなう活動が催されていますが,ある人々はそれを騒音と考え,別の人々はそれを伝達・娯楽の手段として許容しています.この研究会では,この種の議論を整理し適切な環境基準を作るための基礎データを集めています.